法人etcカードには、クレジット機能がついているものもあれば、ついていないものもあります。利用者があまり多くない場合や、個人事業の場合などには、クレジット機能がついて入ればビジネスとして利用した経費は全て一つのカードにまとめてチャージできるので、支払いや管理が楽になるというメリットがありますが、高速道路利用者が多く、たくさんの従業員が利用するようなetcカードの場合には、クレジット機能がついているのは心配なものです。そういう場合には、クレジット機能なしのものを選んだほうが安心ですね。
クレジット機能がついているetcカードとそうでないカードでは、いくつかの違いがあります。まず、クレジット機能がついている場合ですが、高速道路を利用するたびに利用料金に応じてポイントが貯まったり、貯まったポイントでガソリン割引に使えるなど、ポイント系の特典が付いているものが多くなっています。利用回数や利用料金が多い場合には、そうした割引制度を賢く利用することによって、経費を大幅に削減できます。一方、クレジット機能がついていないカードの場合でも、利用料金に応じてさらに割引制度がついているタイプのカードなど、ついている特典で選ぶこともできます。
クレジット機能がついているかどうかによって、審査の厳しさが異なることも理解しておいた方が良いでしょう。個人の場合と比べると、法人の場合にはカードの審査は比較的緩くなる傾向にありますが、それでも起業したばかりだったりすると信用性が欠けるために審査に通りにくい事は少なくありません。クレジット機能がついている法人etcカードの方が、クレジット機能なしのものよりも審査が厳しくなりますから、起業したばかりで審査に通るかどうかが心配な場合には、あえてクレジット機能がついていない法人etcカードを選ぶことも可能です。
クレジット機能がついていてもいなくても、法人etcカードを持つ場合には、最初に保証金(出資金)が必要になりますし、カード発行枚数に合わせて発行手数料や年会費がかかります。カードによって異なるので、そうした費用も考えながらカード選びをしましょう。