法人を対象としたETCカードの中でも特に運送業界に絶大な人気を誇るetcコーポレートカードは、全国の各高速道路ごとに割引制度が適用されているのが特徴です。割引制度が適用されるためには、1台当たりの毎月の利用料金が一定料金以上であることが条件となりますが、利用料金ごとに何段階かの割引率が設定されているので、利用する機会が多ければ多いほど割引率も高くなることになります。
etcコーポレートカードの割引対象となる高速道路は、北海道から沖縄まで全部で57道路となっています。首都高速や東名阪高速道路など、主要な高速道路ではほとんどの所で割引が適用されているので、長距離ドライバーや配達ドライバーにとっては毎日の業務の中で割引対象の高速道路を使うことも多いのではないでしょうか。
etcコーポレートカードを使うことで割引にならない対象外の高速道路もあります。例えば、京葉道路や東京湾アクアラインなどは割引対象外ですし、有料のバイパスなども割引対象外となっていることが多いようです。また、本州と四国を結ぶ本四高速道路でも割引対象になりません。
ただし、etcコーポレートカードを使っても割引対象にならない有料道路の場合でも、かかる料金をetcコーポレートカードで支払うことはもちろん可能です。わざわざ道路を下りて別料金で支払いをしなければいけないという面倒な手間はないので安心です。ドライバーにとっては、ETCカードでの支払いができる道路は全てetcコーポレートカードで支払いができますし、割引されているかどうかは、後から送られてくる請求書にすべて適用されているので、日常業務を行う上では、あまり割引率や対象道路を気にすることなく業務をこなせるのが、このカードの便利な点と言えるでしょう。
etcコーポレートカードを利用する企業の多くは、複数のカードを発行していますが、企業全体での利用料金の合計ではなく、一枚一枚のカードごとの毎月の利用料金に応じた割引率が適用される点は注意しましょう。
