いろいろな法人etcカードを比較検討し、企業の利用状況にピッタリのカードを見つけたら、申し込みをしましょう。クレジットカードと同じように、申し込んだらまず最初に審査が行われるので、申し込んだ人が必ずしもそのetcカードを持つことができるというわけではありません。しかし、個人利用の場合と比べると、法人のetcカードは審査がとても緩いのが特徴ですし、起業したばかりで審査に通るか心配な場合には、クレジット機能がついていないetcカードを申し込む方法もアリです。
法人etcカードの申し込み方法は、カードの種類によって異なりますが、最近ではネットから申し込みフォームをダウンロードし、必要事項を記入してからプリントアウトしたものを必要書類と一緒に送付するという形式になっているものが多いようです。個人で申し込む場合には、特に必要な書類などは身分証明書ぐらいですが、法人の場合には、商業登記簿謄本などが必要になります。法人化されていないけれど個人事業としてビジネスを行っている場合には、所得税の確定申告書や個人事業税の納税証明書など、ビジネスを行っていることを証明できる書類を合わせて送付することになります。
法人etcカードの中には、特定の社用車にしか利用できないカードもあれば、レンタカーや個人所有の自動車にも対応しているフレキシブルなタイプのカードもあります。自動車の車種やナンバーを問わないetcカードの場合には、特に自動車に関する証明書などは必要ありませんが、社用車に限定した利用となっている法人カードの場合には、車検証のコピーや、車両に搭載されているETC車載器セットアップ証明書などのコピーが必要となります。
また、法人etcカードを持つ場合には、最初に保証金(出資金と呼ばれることもあります)として1万円程度が必要となります。この費用は、ETCカードを脱退した時には返金してもらえます。現金を贈るのではなく、申請書に記載されている振込先に振込、その振込領収書のコピーを申請書類とともに提出することになります。