自動車保険には、万が一の時相手側の補償を行う任意保険と、自分の車を修理するための車両保険と、2つの保険とがあります。任意保険は強制加入なので、加入していなければ自動車を運転することも所有することもできませんが、車両保険は自分自身の車を修理するための保険で、必ずしも加入しなければいけないというわけではありません。現在の車両保険加入率は40%程度となっていて、加入していない人も多いようです。

 

車両保険に加入しない理由はいろいろあります。例えば、中古車の場合には割高な車両保険に加入することで、車の価値よりも保険料の方が高くなってしまうこともありますし、保険料を安く抑えたいから車両保険は省くという人もいるでしょう。

 

気になる相場ですが、これは車種や年式、モデルなどによって大きな差があります。自動車を新車で購入して車両保険に加入する場合には、万が一の際に車が全損した場合には、買い替え費用をそこから捻出することになりますから、保険金も高くなり、それに伴って保険料も高くなってしまいます。車種によっては年間の保険料が60万円と言うことも少なくありません。

 

中古車の場合には、新車と比べて車両保険がグンと安くなります。自動車は、路上に出た瞬間に時価が半分に落ちると言われているため、新車の場合と数か月乗った自動車とでは、全損時の買い替えにかかる費用に雲泥の差があるのです。そのため、車両保険を少しでも安く抑えたいなら、あえて年式が少なく走行距離も少ない中古車を選ぶことをおすすめします。

 

一般的な国産車の場合、年間の車両保険は3万円〜6万円程度に抑えることができます。ノンフリート等級に合わせて車両保険の金額もどんどん安くなりますし、年式が落ちれば車の時価も下がるため、保険料も毎年少しずつ安くなっていきます。また、ドライバーの年齢によっても保険料は異なりますから、20歳以下のドライバーと40代〜50代のドライバーとでは、同じノンフリート等級で同じ補償の保険でも、車両保険料は大きな差がつきます。