自動車保険の見直しに欠かすことができない要素の一つに、ノンフリート等級があります。これは、国内大手保険会社から外資の保険会社まで、日本国内の自動車保険会社に共通して適用されているディスカウント割引制度で、1等級から20等級まであり、1等級は保険料が最も高くなり、20等級が最も安くなります。

 

自動車保険に初めて加入する人は、6等級からのスタートとなり、1年間無事故なら翌年の保険更新では1等級上がった7等級となります。期間中に事故を起こしてしまうと、一気に3等級ダウンしてしまい、それに伴って保険料も高くなってしまうという仕組みになっています。

 

このノンフリート等級を利用することによって、自動車保険料は毎年確実に安くすることができます。たとえば3年間無事故なら、3年後の保険料は28%割引価格となりますし、14年間無事故を通せば等級は最高の20等級となり、保険料の割引率はなんと63%。つまり、初回契約と比べると半額以下のお得な料金で更新することも可能なのです。

 

ノンフリート等級は、同じ保険会社で保険を更新しなくても、自動車保険を見直して別の保険会社へ乗り換える際にも、持ち越すことが可能です。保険会社によって保険料は異なりますが、見直すことでノンフリート等級が振り出しに戻ってしまうというリスクがないのです。

 

この等級で気を付けたいのは、等級がどんどん上がるのは、自動車保険の有効期限が切れることなく契約を更新もしくは見直して別の保険会社へ乗り換えた場合のみと言う点です。更新するのをうっかり忘れていて、保険の有効期間が切れてしまうと、せっかくの等級が無効になってしまい、新規契約の際には再び6等級からのスタートとなってしまうので気を付けましょう。

 

また、両親が乗っていた自動車を子供が運転免許を取ったタイミングで子供に譲るという場合には、自動車保険の等級をそのまま持ち越すことが可能です。通常、20歳以下のドライバーだと自動車保険料が割高になってしまうものですが、親の等級をそのまま持ち越すことによって保険料を安く抑えるという裏技も可能です。