中古車を手放す際に行う買取査定では、店舗に愛車を持ち込んで査定を依頼するよりも、無料で自宅まで出張してもらって査定見積もりを出してもらったほうが、時間も手間もかからず、とても便利です。中古車の買取を行う業者は、それぞれ車種や年式、走行距離などによって買取価格の枠が決まっています。そのため、同じ車でも異なる業者に依頼してもらうと、査定価格は異なります。実際に査定を行うのは、経験豊かな査定マンですが、査定マンも車をパッと見てサッと買取価格が頭に浮かぶというわけではなく、その業者のガイドラインに沿った査定基準に基づいて、細かく査定作業を行うことになります。
その最初の段階が、車種や年式、走行距離など基本的な車の情報に基づく大まかな査定価格の目安を出すという作業です。自宅まで無料で出張買取を依頼する場合には、あらかじめネットでこうした情報は入力しているので、査定マンが自宅にやってくるときには、すでに大体の買取価格の枠は決められているのが一般的です。その枠の中で、故障歴や傷、車の状態などを査定しながら、具体的な査定価格を決めていきます。
この作業にかかる時間は、30分〜1時間ほどが目安となります。時間がかかってしまう場合には、例えば必要な書類がそろっていなくて、それを業者が代行できるのかどうかも含めて査定額を計算しなければいけない場合とか、パーツが純正ではなくカスタマイズされている場合とか、車の外装が汚れていて、細かい傷をよくチェックできない場合などです。
出来るだけ査定にかかる時間を短縮して高額買取りを希望する場合には、必要な書類はあらかじめチェックして全てそろえて置いたり、車の外装が汚れている場合には洗車して置いたり、また、純正のパーツがない場合にはあらかじめその旨を伝えておくなどの工夫をすることで、査定作業にかかる時間を短縮することができます。また、自動車の年式や走行距離は、適当に自己申告するのではなく、正確に自己申告したほうが査定にかかる時間の短縮につながります。
中古車査定はどのぐらい時間がかかるか
中古車の査定は、査定業者に車を持ち込んで査定してもらうことができるだけでなく、自宅や職場などに出張してもらい、そこで査定を受けることも可能です。仕事が忙しい人や、なかなか自宅にいることが難しい人にとっては、仕事中に査定してもらえることは大助かりでしょうし、自宅で家事をしている間に査定してもらえるのなら、気軽に査定を依頼しようかなという気持ちにもなりますよね。
中古車の査定は、基本的にはその場に立ち会う必要はありません。かかる時間はケースバイケースですが、大体15分~30分程度を考えると良いでしょう。査定マンは、自動車の車種や年式、走行距離などによって大体の買取価格の目安が頭に入っているだけでなく、経験からどのぐらいの査定価格をつけられるかという点を把握しています。そのため、本社などにいろいろ問い合わせながら査定額を決めるというわけではなく、査定マンの器量と経験でパッとその場で査定額を出すことができるのです。これが、短時間で買取価格がいくらになるのか分かるポイントと言えるでしょう。
ただし、査定の後にすぐ買取の手続きをしたいという場合には、時間はもう少しかかることになります。多くの中古車査定業者では、査定額に満足ならその場で買取の契約ができるシステムになっています。必要書類がすべてそろっていない場合には、契約を希望しても難しいのですが、必要なものが全て揃っていればその場で買い取ってもらうことができます。契約書に記入したり署名したり、いろいろな手続きを行うと、大体査定を始めてから契約をして査定マンがかえるまでにかかる時間は、1時間ぐらいを見ておくと良いでしょう。
複数の業者に査定を依頼する場合には、即決する必要はありません。もちろん、複数の業者に査定をしてもらった結果、最後に査定を受けた業者が高値買取だったという場合には、その場で即決してももちろんOKなのですが、家族で相談しながら決めたいという場合などには、後から連絡するという方法でもOKですよ。その場合には、それぞれの査定には有効期限がついているので、期限内に決断することが必要ですね。