新車の場合には、ボディに傷などはありませんし、車種や色などで販売価格が異なるということは少ないものです。しかし中古車の場合には、一台一台が異なる状態ですし、ボディの傷や走行距離なども異なります。そのため、中古車査定は杓子定規で簡単に買取価格をつけることがとても難しいのです。査定業者によって買取価格は異なりますし、それぞれの業者ごとに力を入れている車種なども異なるので、少しでも高価買取りを目指す人は、複数の業者から査定見積もりを取り寄せることをおすすめします。
高値査定してもらうコツは、いくつかあります。まず、必要な書類を全てそろえることが基本です。車検証や自賠責保険などの書類だけではなく、これまでの整備記録やメンテナンスの記録などもできるだけ保管しておき、中古車査定の際に提出しましょう。整備記録があることによって、その車がどんな風に乗られていたのかを査定マンは予測できますから、高額査定につながります。
ボディに細かい傷があったりすると、簡単に直してから査定してもらったほうが高値買取りにつながるのでは?と考える人は少なくありません。コストをかけずに修理できる部分なら、もちろんそれがおすすめです。しかし、事故を起こしてしまってボディがへこんでいたりするような場合には、修理するにも費用がかかってしまいます。
かける費用とアップする買取価格のバランスを考えると、修理せずにそのままの状態で買い取ってもらったほうが高値買取りになることも少なくありません。ただし、事故歴がある場合には、正直に申告したほうが査定マンの心象が良くなりますから、査定額にも影響するといえます。嘘をついても経験豊かな査定マンなら、事故歴があることは車を見ればすぐにわかります。申告は正直が高価買取りへの最短コースなのです。また、自動車を改造したりカスタマイズする際には、できるだけ純正パーツもキープしたほうが、高額買取りにつながります。
中古車高値査定のコツと方法
中古車を高値査定してもらうためには、いくつかのコツを抑えることが必要です。まず、査定前には愛車をきちんと洗車してきれいな状態にしたり、車内にも掃除機をかけるなどして査定マンが査定をしやすい状態にしておくことをおすすめします。もしかしたら、「そんなことをしたら、隠しておきたい小さな傷も見つけられてしまう」と不安になる人がいるかもしれませんね。
中古車査定では、傷を隠そうとしてドロドロの状態で査定を受けることは、それだけでマイナス査定となってしまいます。車は乗っていれば小さなかすり傷ぐらいはつくものですが、もしかしたら、そうした傷によるマイナス査定よりも、汚い状態で査定を受けることで受けるマイナスの方が大きいかもしれませんよ。それに、査定マンが汚い状態で査定をして買取額を提示しても、引き取りの際に工場で洗車をして最終査定をすれば、隠しておきたかったキズは見えてしまうわけですし、そこでマイナス査定になってしまうことも考えられます。中古車を少しでも高価査定してもらいたい場合には、最初に正直に申告して気持ちよく査定してもらえる状態に整えておくことが必要です。
また、買取り査定額は、中古車のニーズが高ければ買取額も高くなりますし、ニーズが低ければ買取額にも影響します。例えば、その車種で新モデルが発売される場合には、発売前の方が買い取り額は高いのですが、新モデル発売後になると、その中古車がモデル落ちしたということで、査定額にはマイナスの影響があります。また、新生活を始める人が多い春の時期には、中古車市場が全般的に繁忙期となるため、中古車買い取り査定額も高めにつけてもらえることが多いようですよ。そうしたタイミングを上手に活用できれば、同じ中古車でも高値査定がつけてもらえるのではないでしょうか。その他にも、査定額を聞いて即決することも考えているのなら、あらかじめリサーチをして、大体の買取目安額を知っておくこともポイントですよ。