合宿免許で取得できる普通自動車の免許には、通常のMTタイプと、オートマ車のみを運転できるATタイプとがあります。ATのみの合宿免許と言うのもありますし、MTタイプの合宿と入り混じっているものもあるようです。その場合、MTもATも同じ合宿に参加しながら、実技のクラスでのみ運転する自動車のタイプが変わるということになります。
合宿免許取得にかかる期間ですが、MT車の場合には仮免取得までにかかる学科のクラスや技能クラスの必要単位数が多くなるため、合宿期間も数日ですが長くなることが多いようです。最近の自動車はAT車が大半ですし、運転しやすさでいえばATの方が圧倒的に簡単なので、女性や年配者などでこれから免許を取得する人なら、ほとんどがAT車限定の免許を希望するようです。しかし、自動車の走りを本格的に楽しみたい人や、自動車の燃費を考えた運転をしたいという人にとっては、合宿でMTの免許取得に向けてクラスを取得することももちろん可能です。
忙しい人が2週間でなんとか免許を取りたいという場合や、仮免に落ちて合宿期間が伸びてしまうのは困るという場合には、MT車の免許ではなくAT車限定タイプの免許を選ぶという方法もアリです。AT車しか運転しないのにMT車も運転できる免許を取得しても無駄ですし、MT車も運転できる免許を取得しても、運転するのがAT車のみだと、MTの運転方法を忘れてしまうことも少なくありません。免許を取得した後に、AT車を運転する予定なのか、MT車を運転するつもりなのかをよく考えながら、取得する免許を選ぶと良いでしょう。
ちなみに、MT車の運転免許でも、普通自動車のMT免許なら最短で16日程度が一般的ですが、MTバイクの免許の場合には、最短で8日が合宿免許の目安となっています。また、バスやタクシーなどの二種免許の場合にはMTは8日間、ダンプカーなど大型二種の場合には16日間が合宿期間の目安となっています。最短日数で免許を取得したいなら、最短日数に差はあっても合宿免許がお得で便利と言えるでしょう。