自動車保険には、ノンフリート等級と言うものがついていて、最もランクの低い1等級から20等級まであります。初めて自動車保険に加入する場合には、最下位の1級かな、と思いますが、実は間違い。スタートは6等級に決められています。そして、無事故で保険を全く使わなかった場合には、翌年は等級が一つ上がって保険料も少し安くなるという仕組みになっています。

 

しかし、事故を起こして自動車保険を使ってしまうと、この等級は一気に3等級ダウンしてしまいます。つまり、3年間無事故で等級をアップし続けた分が、一度の事故で一気に逆戻りしてしまうことになってしまいます。自動車保険を安く抑えるための対策の一つに、無事故期間を長くして、できるだけ等級をアップするという方法がありますが、事故を起こしてしまうことで、等級はダウンするので気を付けましょう。

 

自動車保険のノンフリート等級は、保険を乗り換えても次の保険会社へ引き継ぐことができます。ただし、ランクアップした等級は、最低1年間維持しなければいけないというルールがあるので、保険の更新を待たずに乗り換える場合には、その等級は無効となって一つ下の等級になってしまうので、保険料は高くなってしまいます。

 

さて、ノンフリート等級の気になる割引率ですが、6等級からスタートすると、翌年には7等級になるわけですが、割引率は17%となっています。割引率宇は等級ごとに異なっていて、毎年6%〜7%ぐらいの割引率が適用され、無事故歴14年以上の人に適用される20等級となれば、保険の割引率はなんと63%となります。この割引率は、前年度の保険料に対する割引率ではなく、保険料の定価に対する割引率となります。

 

もし仮に、事故を起こした場合でも、保険を使わずに自己負担で修理をしたりする場合には、等級には影響がありません。そのため、軽い事故の場合にはノンフリート等級による自己負担分の増加と、修理にかかる費用を天秤にかけ、どちらがお得かを計算して自動車保険を使うかどうかを決める人が多くなっています。