ぴかぴかな鏡のように輝くクロームメッキは、表面に無数の小さな穴があいているという特徴があるので、どうしても時間の経過とともに錆びやすくなってしまいます。錆を予防するためには、クロームメッキの表面にあいている穴を塞いであげるのが効果的ですが、その役割をしてくれるのが、シリコン成分が入っている6層メッキコーティング剤「メッキング」です。錆は、一度始まるとどんどん広がってしまうので、錆を取るなら小さなうちに取ったほうが良いですし、できることなら錆びないうちに予防するのが得策です。
メッキングは、表面がメッキコーティングされているものなら、その下がどんな素材でも使用することができます。アルミなどの素材でも良いですし、樹脂やプラスチックなどの素材でも、表面がメッキコーティングされていれば問題なくメッキングでピカピカの表面を維持することが可能です。
その中でも、特にアルミ素材の場合には、新品の場合には表面がピカピカに磨かれている状態なので、錆びたりくすんだりしないうちに、メッキングで表面をコーティングしてあげることをおすすめします。一度くすんでしまったり、表面のメッキコーティングがはがれてしまうと、メッキングだけでははがれたところを修復することはできません。錆びたりはがれた部分の修復のためではなく、錆びないため、はがれないための予防策としてメッキングを使うことが必要なのです。
また、メッキングをアルミ素材に使うことは、変色を予防する効果も期待できます。金属の中でもアルミや銀などの成分は、空気に触れることによって酸化が進み、色が変色してしまうトラブルも良く起こります。
特に、バイクや自動車に使われているパーツでは、紫外線にさらされることが多いので、錆や変色も進みやすいのが特徴です。そうしたトラブルをメッキコーティングすることによってサッと解消できるメッキングなら、普段のお手入れがとても楽になるだけでなく、トラブルを未然に予防して新品同様の輝きをいつまでも維持することができます。