自動車保険の中には、万が一の事故の時には、相手の車を修理するための対物補償や、怪我や死亡などのときに治療費や慰謝料を捻出するための対人補償など、必ず付けなければいけない補償があるだけでなく、車両保険のように自分自身の車を修理する際にかかる費用をねん出するための補償も選ぶことができます。車両保険の保険料はかなり割高になるため、中古車を購入した場合などにはつけるかどうしようかを迷ってしまう人が多いのですが、つけたほうが良いのか、つけないほうが良いのか、それぞれのメリットとデメリットを考えながら決めることが大切です。
中古車に車両保険を付けたほうが良い場合には、その自動車をローンで購入した場合があります。車両保険は、万が一の事故の時に車が全損した場合には、買い替えにかかる費用をねん出することができるので、ローンを払い終えるまで確実にその車に乗り続けることができます。しかし、加入していない場合には、もしも車が全損した場合には、買い替えの費用が全額自己負担になってしまうだけでなく、ローンの残金も含めて自己負担分はかなりの金額になってしまいます。愛車をローン購入して、万が一の時にローンを完済できない場合には、車両保険をつけていたほうが安心かもしれませんね。
一方、中古車をリーズナブルな価格で購入した場合には、車両保険で払い込む保険料の方が高くついてしまうケースもあります。その場合には、車両保険は付けずに、その分の費用を次の車の買い替えのために貯金しておいた方がずっとお得と言うことになります。また、中古車の年式が古く、少し位の傷なら修理せずに乗りつぶしたいと考えている人にとっても、車両保険は必要ない補償と言えるかもしれません。
新車を購入した場合には多くの人がつける車両保険ですが、中古車の場合には必ず付けたほうが良いというわけではありませんし、つけることによって割高感が否めない場合もあります。その目安となるのは一般的に7年落ちの中古車と言われていますが、ケースバイケースで判断すると良いでしょう。