自動車保険には、ノンフリート等級制度が採用されているので、事故を起こさずに安全運転をすれば、翌年の保険料はディスカウントされる仕組みになっています。このノンフリート等級は自動車保険会社ごとに独自に定められているわけではなく、等級は保険を乗り換えても引き継ぐことができます。
しかし、万が一事故を起こしてしまうと、この等級が3段階上がってしまうので、保険料は割増になって高くなってしまいます。もちろん、事故を起こしても修理にかかる費用を保険を使わずに自己負担で支払えば問題ないのですが、保険を使ってしまうと翌年からの保険料が上がってしまうので、保険を使う場合には、どちらがお得なのかを自分でしっかり計算した上で決める必要があります。
ただし、車両保険に加入している場合には、免責にできる金額を設定することによって、自動車保険が高くなるリスクを軽減することができます。車両保険と言うのは、自分の自動車が事故で修理が必要になった場合に、自己負担ではなく車両保険を使って修理するというもので、免責と言うのは、例えば修理代が20万円かかる場合でも、保険から20万円を使うのではなく、保険からは10万円を負担してもらい、自分自身で残りの10万円を負担すると予め決めておくことによって、保険料の値上がりを最大限に抑えることができるのです。
もともと、車両保険は自分自身の車を修理するための補償なので、愛車を大切に乗っていて、少しの傷でも耐えられないという人は、頻繁に使うことが多いという特徴があります。そのため、毎月の保険料もかなり割高になっているのが特徴です。割高だと、ユーザー側も「高い保険料を払っているのだから、使わなければ損」となりますし、そうなると悪循環を生み出すきっかけにもなってしまうのですが、保険料の値上がりを少しでも安く抑えて自己負担分も低く抑えるための対策が、この免責金額を設定するという策となります。ぜひチェックしてみてください。